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探偵のお仕事ブログ

妻と別れたい・依頼人の気持ちの変化|別れさせ屋工作⑤

依頼人後藤さんは5年間の交際を経て結婚。

婚姻生活は12年になる。

お子さんはいらっしゃらない。

ある時、何のキッカケもなく奥さんに対しての愛情が湧かなくなってしまった。

そしてその気持ちがどんどんエスカレートしていき、このまま奥さんと

結婚生活を続けていくべきなのだろうかと悩むようになってしまったのである。

そんな時に別れさせ屋ミッションエージェントのホームページを

見つけて、自分の気持ちを確かめるために奥さんと別れる為の

別れさせ屋工作を依頼されたのでした。

奥さんであるまり氏に男性工作員ケンさんが接触を行い

関係を構築していき、朝昼晩欠かさず連絡を取り合っている

関係性が出来上がった。

後藤さんは多少ケンさんへの対抗心が芽生えたが

奥さんへの愛情が戻るまでには至らなかった。

そんなある日の朝、改まった表情の奥さんから「話があるんだけど。」と

言われるのだった。

突然改まった表情の奥さんを見て後藤さんは狼狽えてしまった。

何とか気持ちを立て直して「・・もう仕事に行くから、帰ったら聞くよ。」と

言って家を出たのだった。

会社に来たものの、奥さんの「話し」が気になってあまり集中できないでいた。

後藤さんはお昼休みに担当員に電話し、朝奥さんから「話がある」と言われたことを

知らせた。

担当員は「そろそろ、奥さんとの関係を考える最終局面に入っていると思います。

本当に離婚するかも知れないという現実を突きつけられて、焦っていらっしゃるんであれば

それが後藤さんの本心なのではないですか?

工作員を撤収させることはいつでもできますので、ご指示下さい。」と答える。

「・・・わかりました。今晩妻の話を聞いてお返事致します。」と後藤さんは

電話を切られた。

そしてその夜・・・。

仕事が手につかなかった後藤さんは早めに切上げて帰宅した。

奥さんはまだ帰ってきていなかった。

所在なく家の中をウロウロした後、溜まっていた洗濯物を畳み

キッチンのシンクにあった朝食で使用した食器を洗った。

それでも時間があったので、ご飯を炊き、冷蔵庫にあった食材で

カレーを作った。

ちょうどカレーが出来た頃に奥さんであるまり氏が帰宅した。

「あら、早かったのね。えっこれ作ったの?めずらしい・・。どうしたの?」と

カレーと後藤さんを交互に見ながら驚くまり氏。

「とりあえず、カレーできたから食べようか。」と後藤さんは言いながら、

お皿にカレー、ゆで卵、サラダなどを盛り付けていく。

そして二人でダイニングテーブルを挟むようにして座る。

「いただきまーす。」と言ってまり氏がカレーを食べ始める。

その様子を見て、後藤さんもカレー皿をスプーンでいじり始めた。

「・・・話って・・・何?」と後藤さんが切り出す。

「美味しくできたね、このカレー・・・話は・・・今日はいいよ。」と

苦笑いしながら答えるまり氏。

「・・・そっか・・。じゃあ食事が終わったら一緒に散歩に行こうか。」と

提案する後藤さん。

「・・そうね、久しぶりに行こうか。」とまり氏。

久しぶりに後藤さん夫婦は話をした。

お互いに思っていることや不満なども含めて朝方まで話をした。

そして朝方担当員に「工作員を撤収させて下さい。」というメールを送ってきたのである。

担当員は「了解しました。」と返信し、工作員ケンさんと同僚女性に接触していた

サトシさんにおかしくないように撤収作業に入るよう指示した。

・・・それから1ヶ月後・・・。

後藤さんから久しぶりの連絡が入った。

先日はお世話になりました。

ご連絡をなかなかできずにスイマセンでした。

妻を失うかもしれないという状況になって初めて

自分の中の妻の存在が大きいことに気が付くことができました。

あれから妻ともよく話し、よく出かけ、一緒にいる時間を大切にすることが

できるようになりました。

今は何の迷いもありませんが、また私が迷うようなことがありましたら

改めてご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

というメールだった。

担当員はそのメールに「お幸せに」とだけ返信して業務を終了した。

妻と別れたい|別れさせ屋工作・・終わり。

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